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SESSION

セッション詳細

A 協賛機関セミナー

A 協賛機関セミナー6/21(水)  12 : 00~13 : 30

A1
オープンアクセス(OA)の発展と転換契約:大学図書館、リサーチ・アドミニストレーションと出版社の視点

Springer Nature


近年、オープンサイエンスやOA出版の推進を目的とした転換契約が、ヨーロッパだけではなく国内でも少しずつ増加しています。本セッションでは、OAの重要性、転換契約の意義や課題について大学図書館、リサーチ・アドミニストレーションと出版社の見解を共有し、また転換契約導入のアプローチ等について紹介します。オープンアクセス・転換契約の最新情報や異なるステークホルダーの視点にご関心がある皆様のご参加をお待ちしております。

本セッションは、シュプリンガーネイチャーの参加申込フォームよりご登録ください。

参加登録

講演者:

  • 矢吹 命大(横浜国立大学 経営戦略本部 大学戦略情報分析室 准教授 / 研究推進機構 リサーチ・アドミニストレーター)
  • 小陳 左和子(大阪大学附属図書館事務部長、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)運営委員会委員長)
  • 遠藤 昌克(シュプリンガーネイチャー・ジャパン ビジネス・デベロップメント・ディレクター / インスティテューショナル・セールス)

プログラム:

  • 12:00-12:20:講演1
    『シュプリンガーネイチャーの転換契約の仕組みと、転換契約がもたらすOA出版のベネフィット』
     遠藤 昌克(シュプリンガーネイチャー・ジャパン)
    本年より開始した、研究大学コンソーシアムのメンバーを中心とする転換契約の概要をご案内し、転換契約でOA出版された論文が、いかにその認知度を高め、学術界に限らず幅広く影響をもたらすことが期待できるのか、これまでの実際の成果をもとにご説明いたします。
  • 12:20-12:45:講演2
    『URAから見る横浜国立大学におけるOA推進の経緯と今後の課題』
     矢吹 命大(横浜国立大学准教授、URA)
    本報告では、横浜国立大学におけるオープンアクセス推進に向けたこれまでの取り組みを紹介するとともに、Springer Nature社との転換契約にかかるパイロットプロジェクトをはじめとして転換契約が本格的に大学に導入されるようになりつつある状況における展望をURA(リサーチ・アドミニストレーター)の観点から論じます。
  • 12:45-13:10:講演3
    『転換契約はジャーナル問題の切り札となるか? ~大学図書館での導入経験を通して~』
     小陳 左和子(大阪大学附属図書館、JUSTICE運営委員会委員長)
    Springer Nature社等との転換契約締結の経緯や導入後の状況、課題などについて、大学図書館での経験に基づき報告する。また、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)におけるオープンアクセス推進のための検討・対応状況についても言及する。
  • 13:10-13:30:Q&A

B 市民科学

B 市民科学6/21(水)  18 : 00~19 : 30

B1
バーチャル学会コラボ企画:シチズンサイエンスの新たな展開

faruco10032 / T.kameoka
Lcamu


オープンサイエンスはICTの進展を生かして知識を開放して科学と社会を変容させてきたが、技術は知識を生み出し、また、受け取る”人”自身をもデジタル化することで、新たな展開を迎えている。特に人がバーチャル化することで、科学の素養を持った人物が別人格として、自身のあるいは他の分野やトピックの課題解決に役立てることも可能となっている。

本セッションではバーチャル学会との連携により、アバターで科学技術に関する交流するコミュニティとオープンサイエンスコミュニティの対話の場をもち、双方の進展の相乗効果を生み出すことを目指す。

登壇ゲスト:

本セッションはZoomおよびVRChatよりご参加いただけます。VRChat会場への参加は“faruco10032”までフレンド申請いただき、お時間になりましたらジョインください。またセッション当日にZoomチャットにてVRChat会場への参加URLを共有いたします。
VRChat会場へ参加をご希望の方は事前にVRChatのインストールおよびアカウント作成をお願いいたします。VRChat会場への参加はデスクトップモードまたはPCVRでのご参加を推奨いたします。VRChatのアカウント作成、フレンド申請、ジョイン方法などはこちらの記事をご参照ください。
https://www.moguravr.com/vrchat-16/#link21
https://www.moguravr.com/vrchat-explanation-how-to-friends-and-participate-in-events/

B 市民科学6/22(木)  18 : 00~19 : 30

B2
人文学分野における地域資料情報収集を目的とした市民参加型共通プラットフォームの検討

堀井 洋(合同会社AMANE)
Hiroshi HORII(AMANE.LLC)


古文書や古写真・民具などの地域資料を研究対象とする人文学分野では、地域資料の所在や概要とともに、過去のどのような状況においてそれらが生成され、どのように使用されたのか、などの来歴についての基礎的な資料情報の収集・整理が重要である。地域のなかで地域住民と対話し資料情報を収集・記録・整理する地域資料情報収集は、これまで歴史学・民俗学などの多くの分野で行われてきた。

一方、近年、オンライン上で一般市民と研究者が対話・連携して学術研究を推進するシチズンサイエンス活動が生物学や古文書翻刻などの分野を中心に取り組まれている。これまで地域から直接収集してきた地域資料情報もオンライン上で収集することにより、遠隔地の地域住民と研究者との対話による新たな知見の獲得や集合知の形成が期待されるが、その普及・発展のためには基盤となる共通的かつオープンなプラットフォームの構築が必要である。

提案者らは、これまで現地での資料調査およびオンラインにおいて地域資料情報の収集・公開を実施してきた。本セッションでは、その事例を紹介するとともに、人文学研究における地域資料情報収集の基盤となる市民参加型共通プラットフォームの意義や具体的な構築イメージ・運用想定などについて、会場全体で共有するとともに実現にむけた議論を行う。

報告者:

  • 大西 亘 (神奈川県立生命の星・地球博物館)
  • 大塚 恒平(Code for History)
  • 橋本 雄太(国立歴史民俗博物館)
  • 川邊 咲子(国立歴史民俗博物館)

コメンテーター:

  • 高田 良宏(金沢大学)
  • 林 正治(国立情報学研究所)
  • 山下 俊介(北海道大学)
  • 堀井 洋(合同会社AMANE)

B 市民科学6/23(金)  18 : 00~19 : 30

B3
あつめよう、しらべよう、むかしの災害の情報

加納 靖之(東京大学 地震研究所)
Yasuyuki Kano(Earthquake Research Institute,The University of Tokyo)


「ひかり拓本」と「みんなで翻刻」のそれぞれの技術や現状、課題を紹介し、それをもとに相互の連携や、オープンサイエンスの流れを踏まえた発展について議論する。「ひかり拓本」は、石に刻まれた文字や文様に光を当ててその影から拓本をとる技術である。クラウドファンディングも活用し、スマホアプリの開発や、これを活用した市民参加による石碑画像の集約に取り組んでいる。「みんなで翻刻」は、歴史資料の市民参加型翻刻プラットフォームであり、地震などの自然災害に関連する歴史資料をはじめとして、多様なジャンルの歴史資料の翻刻を続けている。現在の登録プロジェクトは23件で、参加者は8000人を超え、合計2600万文字以上を翻刻してきた。各地域には石碑や文書の形で、過去の災害に関する情報が多数残っている。これらの情報について、市民参加により情報を集約し、可視化や資源化することを通して、地域の災害軽減への取り組みにつながるような、「ひかり拓本」や「みんなで翻刻」、その他のオープンサイエンスの手法の活用について考えたい。

C 図書館/博物館/大学でのデータ管理

C 図書館/博物館/大学でのデータ管理6/20(火)  16 : 00~17 : 30

C1
born-digital地域資料の収集と継承を考えるセッション

堀井 洋(合同会社AMANE)
Hiroshi Horii(AMANE.LLC)
佐藤 琴(山形大学附属博物館)
Koto Sato(Yamagata University Museum)


2000年代以降、地域に関する写真やテキスト・出版物などの地域資料は、それまでの紙媒体中心から、生成から配布に至る全ての過程を電子データで完結する“born-digital”な形態が主流になりつつある。さらに、スマートフォンやSNSの急速な普及により、地域や社会を表現する大量のデータを個人が生成・所蔵することがすでに日常化している。

一方、それらborn-digital地域資料(Born-Digital Regional Memory:BDRM)を対象にした、収集・保存・公開に関する組織的かつ継続的な取り組みは限定的であると言わざるを得ない。過去約20年間にわたり生成され、今後の技術進化によりさらに質・量ともに増大することが予想されるBDRMを後世に継承し、社会的・学術的資源として利活用するために、多様な立場の担い手たちによる議論が求められている。

本セッションは、合同会社AMANE・山形大学附属博物館による共同提案である。両機関は2022年にデジタルアーカイブに関する包括連携協定を結び、山形地域における地域の記憶を対象としたアーカイブ事業に取り組んできた。本セッションでは、その成果を出発点として、BDRMに関する技術・枠組み・社会的認知など、多様かつ多面的な議論を参加者全員で行いたい。

報告者:

  • 大月 希望(東京大学大学院)
  • 持田 誠(浦幌町立博物館)
  • 榎本 千賀子(新潟大学)

コメンテーター:

  • 堀井 洋(合同会社AMANE)
  • 小川 歩美(合同会社AMANE)
  • 佐藤 琴(山形大学附属博物館)
  • 小幡 圭祐(山形大学附属博物館)

D FAIR原則

D FAIR原則6/19(月)  10 : 00~11 : 30

D1
研究基盤プラットフォーム再考ーFAIRの「I」

谷藤 幹子(国立情報学研究所)
Mikiko Tanifuji(National Institute of Informatics)


今年5月12日に開催されたG7科学技術大臣会合では、各国におけるオープンサイエンスの推進と研究データ基盤の重要性が議論され、G7科学技術大臣の共同声明として発表された。[参考:科学技術大臣コミュニケ(2023/5/13)]

近年、研究用データプラットフォームやデータベースは、人間と機械が利用するデータ設計や構造化、データ前処理の自動化に進み、今日はリアルタイムにデータ解析して実験を最適化する研究オートメーション化まで、FAIRの「I」(interoperablity、相互運用性)の実践が進み、グローバルサイエンスの潮流となっている。また海外では、研究データの基盤、活用の推進に取り組む国際コミュニティReseach Data Alliance (RDA)では、欧州の研究基盤European Open Science Cloud (EOSC)における研究ドメインでの利活用の試みなど、研究現場でのユースケースの情報交流も盛んである。

本セッションでは、グローバル・ローカルに進む研究データの利活用にかかる研究事例、国際共同研究事例の紹介を交えながら、日本における研究データ基盤に求められる「I」(interoperability)を、生命科学・材料科学・海洋科学の研究者の目線で再考する。

  • FAIRなデータ、データベース、データリポジトリ、データプラットフォームとは
  • 研究者が使いたくなるUXとは
  • 研究利用における課題 「I」

登壇者:

  • 谷藤 幹子(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター)
    「FAIRの「I」」
  • 小野 浩雅(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 ライフサイエンス統合データベースセンター)
    「生命科学分野におけるデータ(ベース)の統合と、データ駆動型研究を行うためのリソース開発」
  • 石井 真史(物質・材料研究機構 マテリアル基盤研究センター)
    「NIMS材料データベースの「I」-オントロジーベースのリポジトリ・データベース連携」
  • 五十嵐 弘道(海洋研究開発機構 付加価値情報創生部門 地球情報科学技術センター データ統融合解析研究グループ)
    「水産海洋分野での地球環境データ解析におけるBlueCloud基盤との連携」
  • 南山 泰之(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター)
    「FAIRの「I」を実現するNII RDCアプリケーションプロファイルの開発に向けて」

質疑応答、ディスカッションを後半に予定

発表資料はこちら(https://doi.org/10.5281/zenodo.8058608)に掲載しています。

D FAIR原則6/19(月)   14 : 00~15 : 30

D2
研究データの幅広い利活用を目指したメタデータマネジメント・"F"AIRの実践

林 正治(国立情報学研究所)
能勢 正仁(名古屋市立大学)
南山 泰之(国立情報学研究所)


研究データはそれ自体が重要なものではあるが、中身はただの数字や文字、記号の羅列であり、それらの意味、生成された日時・場所、方法、記述フォーマット、関連論文といった「メタデータ」を伴って初めて利活用が可能になる。特に、研究データを公開する際には、適切な形でメタデータを作成し、長期間・広範囲にわたってデータが利活用されるようなデータマネジメントが必要不可欠である。2021年4月には、内閣府・統合イノベーション戦略推進会議にて、「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」がまとめられ、それに基づいて、大学や研究機関は「研究データ基盤システム(NII Research Data Cloud)を中核的なプラットフォームとして位置付け、メタデータを検索可能な体制を構築すること」や「管理対象データの範囲を定め、メタデータを付与し、研究データ基盤システムへ登録すること」が求められている。他方、先進的な分野ではデータ共有・公開のための研究データ基盤システムを先行して開発、運用してきた実績があり、これらの経験から学ぶことは多い。こうした背景を元に、このセッションでは、大学・研究機関が保持している「知の源泉」である研究データを分野の研究データ基盤システムと連携して、広く検索可能にし、産学官における幅広い利活用を進めるための取り組みや将来像について講演・議論を行う。

司会: 南山 泰之(国立情報学研究所)

登壇者:

  • 林 正治(国立情報学研究所)
    「機関リポジトリからみたFAIRの"F"」
  • 能勢 正仁(名古屋市立大学)
    「研究データの可視化を加速するための研究分野メタデータと共通メタデータ間のメタデータマッピング」
  • 矢吹 裕伯(国立極地研究所)
    「国立極地研究所ADSにおける海外データセンターとのメタデータ流通」
  • 田中 康博(日本医療研究開発機構)
    「AMED健康・医療研究開発データ統合利活用プラットフォームにおけるゲノムデータのメタデータについて」

D FAIR原則6/22(木)  16 : 00~17 : 30

D3
ジャーナル論文だけじゃない!日本の全ての研究成果物のPID(永続的識別子)登録を目指して

Rorie Edmunds(DataCite)


本セッションは、DataCiteとジャパンリンクセンター(JaLC)との共同開催です。JaLC は、日本の研究機関や大学によるDataCite DOI登録を行なうコンソーシアム(JaLCコンソーシアム)を設立しました。本セッションでは、まずDataCiteとJaLCから、JaLCの新しいコンソーシアムの発足について、および両組織のパートナーシップなどを紹介します。このセッションで重要なのは、日本の研究コミュニティに対して、ジャーナル論文以外の研究成果、研究データについて、永続的識別子(Persistent Identifier:PID)を登録することの価値を強調することです。

科学技術振興機構(JST)が提供しているJ-STAGE Dataリポジトリの講演では、オープン・データをサポートする研究データ・インフラストラクチャを確立するための日本での取り組みに焦点を当てます。このような研究インフラは、PIDによって支えられています。さらに、約2500のデータセットにデジタルオブジェクト識別子を登録している物質・材料研究機構(NIMS)の講演では、PIDがNIMSのワークフローにどのように統合されているか、また将来の計画についてお話します。

また、本セッションの最後には、聴衆と講演者との間の双方向の質疑応答セッションの時間を十分に設けています。

登壇者(登壇順):

  • Rorie Edmunds(DataCite)
     歓迎
  • 宮入 暢子(学術コミュニケーションコンサルタント)
    「DataCite: 研究をつないで知識の発展を目指す」
  • 平尾 義郎(科学技術振興機構 Japan Link Center事務局)
    「研究データへのDOI登録を推し進めるJaLCの取り組み」
  • 久保田 壮一(科学技術振興機構 情報基盤事業部研究成果情報グループ)
    「J-STAGE Dataの機能拡張 - 研究データの「メタデータの共通項目」対応について」
  • 田辺 浩介(物質・材料研究機構 技術開発・共用部門 材料データプラットフォーム データ基盤ユニット)
    「DataCiteを選んだ理由—Materials Data RepositoryにおけるDataCite DOIの利用」

質疑応答、ディスカッション: 登壇者全員

総括: 武田 英明(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授/主幹)

発表資料およびセッション動画はこちらに掲載しています。

D FAIR原則6/23(金)  14 : 00~15 : 30

D4
多様化する学術情報を見つける (Find&Discover)ための環境

大波 純一(国立情報学研究所)
Jun-ichi Onami(National Institute of Informatics)


学術情報流通の世界は、電子化、ビックデータ化等数々なパラダイムシフトを経て、現在新たに「多様化」のフェーズに差し掛かりつつある。論文や文献といったテキスト情報から、画像や動画などのバイナリ情報、それらを活用した学習データやアノテーション情報、そして公開査読や速報性ためのプレプリント等、研究のために必要とする学術情報は拡張の一途を辿っている。このような情報の海から目的を持って「発見」することは一層難しくなった。研究者自身が何を発見したいのか認識し、どのようなリクエストを送信すれば情報を見つけられる(Find)のかは、IT検索サービスによる補助以外にも様々な工夫が要求される。さらに多様な学術情報の中でも、データ間の繋がりを見出すことでこれまでの手法では発見できなかった新たな知識を見つける(Discover)ことも可能となった。本セッションではFindとDiscoverに至るためのサービスやプロセスについて議論を深める。

登壇者:

  • 西岡 千文(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター 助教)
  • 佐藤 翔(同志社大学 免許資格課程センター 准教授)
  • 井手 隆広(国立研究開発法人科学技術振興機構 NBDC事業推進部 研究員)

E メタデータ

E メタデータ6/21(水)  16 : 00~17 : 30

E1
多様化するメタデータの共通基盤へ:走り出したメタデータ流通ガイドライン

大島 康作(国立国会図書館 電子情報部 電子情報流通課)
Kosaku Oshima(National Diet Library)


現在、図書館や学術機関の扱う情報資源は多様性を増しており、情報資源の流通基盤となる各システム・サービスがメタデータを「どのように」流通させるかという視点が重要になっている。

「メタデータ流通ガイドライン」は、メタデータの作成・整備に関わる各機関の職員が、メタデータの設計・流通経路を検討するためのツールである。個別の資料群特有の課題整理と情報流通を促進するため、共通編のほかに、資料群別に別編を作成し、令和5年3月に「研究データ編」を公開した。今後「古典籍編」の公開を予定している(令和5年6月19日公開済)。

情報資源の多様化に伴いメタデータも多様化する中で、「メタデータ流通ガイドライン」が果たす役割は何か、どのような効果があるのか。このセッションでは、「メタデータ流通ガイドライン」の利用による課題解決を目指した取組について各登壇者が発表する。その後、「メタデータ流通ガイドライン」の使命、課題解決の仕組、情報流通促進のアイディアを共有するためのディスカッションを行う。

進行・ディスカッションモデレータ:

  • 原田 隆史(同志社大学 免許資格課程センター教授、国立国会図書館 非常勤調査員)

登壇者(登壇予定順):

  • 河口 由佳(国立国会図書館 電子情報部 電子情報サービス課 情報アクセス提供第一係長)
  • 堀野 和子(国文学研究資料館 管理部 学術情報課 調査・管理係長、データ標準化推進係長)
  • 鹿沼 智美(国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 特任技術専門員)
  • 片岡 真(国文学研究資料館 管理部 学術情報課長)

発表資料は「メタデータ流通ガイドライン:説明会・報告書類」のページに掲載しています。

E メタデータ6/23(金)  10 : 00~11 : 30

E2
メタデータの系譜を探る:研究データの相互運用性の向上に向けて

南山 泰之(国立情報学研究所)
Yasuyuki Minamiyama(National Institute of Informatics)
武田 英明(国立情報学研究所)
Hideaki Takeda(National Institute of Informatics)


今日、ウェブで流通しているメタデータは様々な設計思想のもとに生成されている。研究データに付与されるメタデータも、学術コミュニティから派生したもの、図書館目録の延長として生成されたもの、公共オープンデータの文脈を受け継ぐものなどが存在しており、それぞれ独自の発展を見せている。一方で、オープンサイエンスを推進するためには、これらのメタデータを共通に解釈し、相互運用性を高めることが肝要である。本セッションでは、様々な領域のメタデータについて、設計思想や想定するユーザ層などに関する話題を提供する。さらに、聴衆を交えたパネルディスカッションを行い、異なる思想のもと生成されたメタデータをお互いがどう解釈すべきか、どのように繋がるのかについて理解を深める場を提供する。

司会・進行:

  • 南山 泰之(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター)

登壇者:

  • 田辺 浩介(国立研究開発法人物質・材料研究機構 技術開発・共用部門材料データプラットフォーム)
    「DataCiteのメタデータの変更点を追ってみる」
      → 発表資料
  • 片岡 朋子(お茶の水女子大学図書・情報課係長(利用支援担当))
    「機関リポジトリのメタデータスキーマ JPCOARスキーマの紹介」
      → 発表資料
  • 胡中 孟徳(東京大学 社会科学研究所 附属社会調査・データアーカイブ研究センター)
    「DDIの紹介――社会調査データのメタデータ」
      → 発表資料
  • 武田 英明(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系)
    「DCATとCKAN」
      → 発表資料

コメンテーター:

  • 大波 純一(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター)

E メタデータ6/23(金)  16 : 00~17 : 30

E3
コンテキストを説明するメタデータ

南山 泰之(国立情報学研究所)
Yasuyuki Minamiyama(National Institute of Informatics)
青木 学聡(名古屋大学)
Takaaki Aoki(Nagoya University)


研究データの再利用に当たっては、データが生成された装置や加工プロセスといったコンテキストを理解することが求められる。一方で、研究データの生成過程を記述するためのルールや手法は統一されておらず、データを再利用する際、しばしば情報の不足や解釈の違いが生じている。本セッションでは、このようなコンテキストを説明するためのメタデータに焦点を当て、データ生成者の立場、及びデータ再利用者の立場の両面から話題を提供する。さらに、フロアからの質問も交えながら、両者が共通に理解可能なメタデータの記述や、導入に向けた具体的な手法について議論する。

司会進行:

  • 南山 泰之(国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター)

趣旨説明:

  • 青木 学聡(名古屋大学 情報連携推進本部 情報戦略室)

登壇者:

  • 村上 真也(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 月惑星探査データ解析グループ)
    「月惑星探査データのアーカイブ整備」
      → 発表資料
  • 中西 秀哉(核融合科学研究所 研究部 可知化センシングユニット)
    「コンテキストを説明する メタデータ ~核融合実験データの実例から~」
      → 発表資料

コメンテーター:

  • 直野 健(株式会社日立製作所 研究開発グループ データマネジメント研究部)
  • 中川 八穂子(株式会社日立製作所 研究開発グループ 研究開発本部 技術戦略室)

F 政策・ポリシー

F 政策・ポリシー6/19(月)  18 : 00~19 : 30

F1
オープンサイエンス政策と実践2023

林 和弘(NISTEP)
Kasuhiro Hayashi(NISTEP)


オープンサイエンス政策は、知識の生まれ方、広がり方をデジタルネイティブに再設計することで科学と社会を変容することを念頭に、理念から実践に移っていたが、COVID-19によって図らずもその可能性が広く認知され、UNESCOなどの世界全体のアジェンダとなった。本年5月には仙台でG7科学技術大臣会合が開かれオープンサイエンスも取り上げられ、その前段階において、総合科学技術・イノベーション戦略会議(CSTI)から依頼されたオープンサイエンスに関する審議の回答が日本学術会議よりなされた。

本セッションでは、第1回から引き続くオープンサイエンス政策セッションとして、2023年の動向と実践の現状を共有し、セクターやアクターの共通認識の醸成ならびに行動変容を促すことを目的とする。

進行および登壇者:

  • 林 和弘(NISTEP)
     導入
  • 赤池 伸一(内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 / NISTEP)
    「G7におけるオープンサイエンスとCSTIの動き(仮)」
  • 村山 泰啓(G7OSWG共同議長、NICT)
    「G7オープンサイエンスWGについて」
  • 林 和弘(NISTEP)
    「日本学術会議等国内の動き」
  • 村山、赤池、林
     参加者との対話

F 政策・ポリシー6/20(火)  14 : 00~15 : 30

F2
オープンサイエンス時代のオープンアクセス

小泉 周(自然科学研究機構)
Amane Koizumi(National Institutes of Natural Sciences)


オープンサイエンスの潮流により、本格的に科学と社会が変容する中、科学者にとっては、依然原著論文が研究成果を共有し評価を受けるメデイアとして中心的存在となっている。

その原著論文を中心としたジャーナルにおいては、以前からある商業出版社の寡占による購読費高騰問題に加えて、オープンアクセス(OA)における著者支払いの掲載料(APC)の総額や単価の上昇が新たな懸念となっており、その問題を緩和する一つの手段として転換契約などが日本でも始まっている。また、CSTI(内閣府科学技術イノベーション会議)や文科省においても、購読料(受信料)とAPC(発信料)の総額を抑制するための検討が始まっている。

本セッションでは、本セッション開催前に行わるG7科学技術大臣会合の結果も踏まえながら、より健全な学術情報流通を目指したオープンアクセスの実践を中心とした議論を行う。

セッションのまとめ:

In order to follow the Japanese government's policy of immediate open access by 2025 and to promote more open access publishing in Japan, all stakeholders like researchers, librarians, academics, STM association, and publishers need to work together to create a transparent and sustainable open access ecosystem.
In doing so, it is essential to establish a system that protects the rights of authors and ensures that everyone has equal access to a wide variety of scholarly publications. Furthermore, it is important that we, as a nation, ensure diversity of publishers, supporting not only major publishers but also small publishers who support specific fields, such as Japanese humanities and social sciences, to make open access possible.
There is no right answer as to how open access should be promoted in Japan. All stakeholders must work together to find the right approach for Japan.

2025年までに即時オープンアクセスを実現するという日本政府の方針に従い、日本におけるオープンアクセス出版をより促進するためには、研究者、図書館員、学術関係者、STM協会、出版社などすべての関係者が協力して、透明で持続可能なオープンアクセスのエコシステムを構築する必要があります。
そのためには、著者の権利を保護し、誰もが様々な学術出版物に平等にアクセスできるようなシステムを確立することが不可欠です。さらに、オープンアクセスを可能にするために、大手出版社だけでなく、日本の人文・社会科学など特定の分野を支える小規模出版社も支援し、国として出版社の多様性を確保することが重要です。
日本でオープンアクセスをどのように進めていくべきか、正解はありません。すべての関係者が協力して、日本に適したアプローチを見つける必要があります。

登壇者:

  1. OA2020(2023)の報告および日本の課題
    • 小泉 周(自然科学研究機構)
        → 発表資料
  2. パネルディスカッション
    • Caroline Sutton / Victoria Gardner (STM Association)
    • 新井 克久(STM Association, Japan Chapter)
    • 林 和弘(文部科学省科学技術・政策研究所)
    • 小泉 周(自然科学研究機構)
  3. 結語
    • Anders Karlsson(STM association, Japan Chapter)
    • 小泉 周(自然科学研究機構)

F 政策・ポリシー6/22(木)  10 : 00~11 : 30

F3
The Development of National Open Access Strategies

Mark Robertson(CHORUS)


Funding agencies and institutions around the world are introducing open access policies and requirements for their grantees and faculty members either as stand-alone requirements or within their broader open science/research policies. In some jurisdictions national or regional strategies are being considered and introduced. The recent OSTP ‘Nelson’ memo in the USA has focused activity and discussion globally, including in Japan, on the implementation of national initiatives and the period within which published research papers must be made open. This forum jointly proposed by JST and CHORUS plans to bring together speakers from funders and government agencies from the USA, Australia, and Japan to share ideas and developments at the funder and the national levels on open access strategies, using simultaneous translation.

モデレーター:

  • 土屋 俊(NIAD-QE)

登壇者:

  • Howard Ratner(CHORUS)
  • Steve Crawford(NASA)
  • Prue Torrance(NHMRC)
  • 中島 律子(JST)
  • 赤池 伸一(内閣府)

G プラットフォーム・エコシステム

G プラットフォーム・エコシステム6/19(月)   16 : 00~17 : 30

G1
研究の利用・再利用・潜在的影響の最大化を実現するオープンサイエンス出版がもたらす利益と実世界への影響とは何か
Maximising the use, reuse and potential impact of research: how can open science publishing deliver benefits and real-world impact

山之城チルドレス智子(Taylor & Francis Group)


2023年5月13-14日に仙台市で開かれていたG7=主要7か国の科学技術相会合は、各国の研究データを社会全体で共有する「オープン・サイエンス」の推進を確認した共同声明を採択したばかりです。過去10年間、よりオープンで国際的なコラボレーションを通して成果を出す研究のための支援が、世界中で加速してきました。これは、研究成果へのオープンなアクセスを促進することを目的とした各国の国際的な政策の要請が主な要因です。さらに、研究成果の利用、再利用、潜在的な影響を引き出すことを可能にするような形式やフォーマットで、研究成果が迅速に発見できるようにすること(FAIR原則)がますます求められています。

F1000出版プラットフォームでは、プレプリントの良さも兼ね備えたオープンアクセス出版(Open Access)、研究データへの完全なアクセス(Open Data)、公開査読 (Open Peer Review)による新しい透明性の基準、出版された研究とその周辺における活発な議論のためのルートの確保など、よりオープンにコミュニケーションを取りながら研究を前進させ社会全体に共有する多くの事例を世界中で生み出してきました。研究文化を向上させる努力の一環として、多くの研究機関や研究助成機関は、研究や研究者を評価する方法を進化させることを検討しています。研究評価宣言(DORA)や最近設立された研究評価推進連合(CoARA)のようなイニシアチブを通じて、新しい視点での研究自体の評価方法と研究者評価方法に注目が集まっています。

F1000は、研究助成機関、研究機関、学会など、世界中の多くの主要な組織とパートナーシップを結び、オープンサイエンスに意欲的な組織を直接支援する出版ソリューションを提供しています。F1000 Director Liz Allenが、オープンサイエンス出版がこの進化する研究者の需要に応え、より包括的で責任ある研究文化への移行を支援する方法を説明します。世界中で展開しているF1000プラットフォーム、例えばビル&メリンダ・ゲイツ財団(Gates Open Research)、英ウェルカム財団(Wellcome Open Research)、欧州委員会(Open Research Europe)、米国原子力学会(Nuclear Science and Technology Open Research)、2020年に筑波大学のサポートを得てLaunchしたJIG(Japan Institutional Gateway)など、当社の出版パートナーシップの一部を紹介し、これらがどのように変化を促すのかを説明します。日本でJIGをサポートしている筑波大学から森本 行人先生に登壇頂き、研究者の立場から見たオープンサイエンスと出版JIGについて解説いたします。

Over the last decade, the support for doing research in more open and collaborative ways has gathered pace across the world, driven in large part by national and international policy imperatives aimed to help accelerate access to research findings. In addition, we see an increasing demand for research findings to be rapidly discoverable in forms and formats, that enable their use, reuse and potential impact. And today we see many examples of how research is being shared in more open and easily accessible ways, including: presented as a pre-print; by providing full access to any underpinning research data; by providing new standards of transparency through open peer review; and by providing more routes for active dialogue in and around published research.

Please join us for an overview of how open science publishing can meet this evolving researcher demand and support the shift to a more inclusive and responsible research culture. We will introduce some of our publishing partnerships and explain how these can help to drive change, including with Wellcome (Wellcome Open Research), the European Commission (Open Research Europe), and the Japan Institutional Gateway (JIG) launched with the University of Tsukuba in 2020 and now involving the collaboration of several major research institutions in Japan. The JIG uniquely provides functionality for dual language publication in Japanese and English to support inclusivity and ensure maximal reach and potential use and impact of the content. We hope the presentation will provide food for thought and offer an opportunity for the sharing of ideas and considerations for the future of open science publishing.

登壇者:

  • Liz Allen(F1000R)
  • 山之城チルドレス智子(Taylor & Francis Group)
  • 森本 行人(筑波大学)

(※ 日英通訳付き)

G プラットフォーム・エコシステム6/20(火)  18 : 00~19 : 00

G2
オープンサイエンスのエコシステム構築 - オランダに学ぶ
Building an Open Science Ecosystem - Learning from the Netherlands

Max Dumoulin(エルゼビア)
Max Dumoulin(Elsevier)


(English follows Japanese)
オープンサイエンスは、研究の透明性、包括性、コラボレーションを高め、イノベーションを促進し、学術界、社会に利益をもたらします。オープンサイエンスをリードする国の一つであるオランダでは、エルゼビアと共同で、研究者の負担を増やすことなく研究データを含む成果物をより効率的かつ広く共有できるよう、オープンアクセスに加え一連のサービスを試験的に導入しています。このセッションでは、このパイロットの学びや、同様のモデルが日本で成功する可能性があるかどうかについて議論します。
(※ ご参加にはJOSS2023への登録に加え、こちらのZoomウェビナーへの登録が必要です。参加登録はエルゼビアが管理しています)
(※ 日英同時通訳付き)
(※ Zoomを使って同時通訳機能をご利用いただくためには、ブラウザからではなくZoomアプリよりご入室ください。アプリがご自身のパソコンにインストールされていない方はこちらから事前にインストール、アカウントの作成をお願いいたします(無料))

Open Science fosters innovation by making research transparent, inclusive and collaborative, benefitting academic and societal partners. One of the leading countries, the Netherlands in collaboration with Elsevier have piloted a set of services beyond Open Access to enable researchers to share outputs, including research data, more efficiently and widely, while rewarding them for their important work without increasing their workload. At JOSS, we will discuss learnings and if and how a similar model could be successful in Japan.
(* Please sign up for this session as well as JOSS 2023. Registration is managed by Elsevier)
(* Bilingual simultaneous interpretation English ⇔ Japanese will be available for the session)
(* Please join from the Zoom app to listen to interpretation. You will not be able to listen to interpretation if you participate through your web browser.)

参加登録

登壇者:

  • Matthijs van Otegem(Director、University Librarian、ユトレヒト大学)
  • Max Dumoulin(ヴァイス・プレジデント、Portfolio Innovation、エルゼビア)

Speakers List:

  • Matthijs van Otegem (Director, University Librarian, Utrecht University)
  • Max Dumoulin (Vice President Portfolio Innovation, Elsevier)

G プラットフォーム・エコシステム6/21(水)  14 : 00~15 : 30

G3
研究データプラットフォーム技術セミナー

込山 悠介(国立情報学研究所)
Yusuke Komiyama(National Institute of Informatics)


国内のオープンサイエンスの各研究分野の学術機関では、データ管理・利活用のための研究データプラットフォーム開発が進んでおり、分野や機関の要望に応じて日々機能拡張されている。本セッションでは、オープンサイエンスや研究DXを推進されている組織から担当者・有識者を招き、国内の研究データプラットフォームの開発・運用の状況をご紹介いただき参加者と情報共有を行う。

座長:込山悠介(国立情報学研究所)
  → 発表資料

  • 實本 英之(理化学研究所)
    「RDM/レポジトリにおけるストレージ仮想化レイヤの導入についての検討」
      → 発表資料
  • 藤原 一毅(国立情報学研究所)
    「データ分析を再現・再利用可能にするパッケージ機能の構想」
      → 発表資料
  • 織田 篤嗣(産業技術総合研究所)
    「マルチクラウドでの大規模衛星データ利用」
      → 発表資料
  • 平木 俊幸(国立情報学研究所)
    「ビッグデータの利活用に向けた研究データ管理・ガバナンス構想」
      → 発表資料

H コミュニティ

H コミュニティ6/20(火)  10 : 00~11 : 30

H1
Practices of collaboration, data, and software of research in the community

村山 泰啓(情報通信研究機構)
Yasuhiro Murayama(National Institute of Information and Communications Technology)


In this session, common challenges will be discussed for effective and creditable sharing, publication, and re-use of data and code with the community and to catalyse pathways to their solution. This session is part of our Belmont Forum-funded project, PARSEC, which is extended one year (to 2024). The PARSEC team from five geographically-dispersed countries has collaborated for the last four years on the collation and harmonisation of data and the development of new methods for sharing data and code as we investigate the socio-economic effects of nature conservation initiatives. The session language will be English in principle.

The presented slides are shared at DOI: 10.5281/zenodo.8068083.

Speakers List:

  • Alison Specht (The University of Queensland)
  • Yasuhisa Kondo (Research Institute for Humanity and Nature)
  • Shelley Stall(American Geophysical Union)
  • Nobuko Miyairi (National Institute of Information and Communications Technology)
  • Kazuhiro Hayashi (National Institute of Science and Technology Policy)
  • Yasuhiro Murayama (National Institute of Information and Communications Technology)

H コミュニティ6/20(火)  12 : 00~13 : 30

H2
Hungry Session: Research Data Alliance RDA20会議報告

谷藤 幹子(国立情報学研究所)
Mikiko Tanifuji(National Institute of Informatics)


2023/3/20-24、スエーデンのヨーテボリ市で開催されたResearch Data Alliance(RDA)国際会議は、今年10周年記念のイベントが催された。プレナリートークのほか、5-6のパラレルセッションが4日間、開催された。データリポジトリ、データ管理計画DMP、データ管理ツールRDMから研究データ基盤やデータ保管(preservation)など、幅広いトピックスの中から、特に日本のオープンサイエンスを推進するCoverageで専門家をまじえたライブのハングリートーク(Hungry Talk)セッションをオンサイト・オンライン参加の勇士が集い語り合う。日本で普及するには?!

The Research Data Alliance (RDA) held an international conference in Gothenburg, Sweden, on March 20-24, 2023 and celebrated its 10th anniversary this year. In addition to plenary talks, 5-6 parallel sessions were held over four days. The topics ranged from data repositories, data management plans (DMPs), and data management tools (RDMs) to research data infrastructures and data preservation (preservation), among others. This session will feature an open discussion with experts who joined the RDA conference and will highlight the current status of global open science as well as future opportunities for Japan.
* Japanese <-> English machine-translation available.

モデレーター:

  • 谷藤 幹子(NII)

出演者:

  • 山地 一禎(NII)
  • 芳賀 Jason(AIST)
  • 林 和弘(NISTEP)
  • 下山 武司(NII)
  • 田辺 浩介(NIMS)
  • 南山 泰之(NII)
  • 林 正治(NII)

Moderator:

  • Mikiko Tanifuji (NII)

Cast:

  • 'Kazu' Yamaji (NII)
  • Jason Haga (AIST)
  • Kazuhiro Hayashi (NISTEP)
  • Takeshi Shimoyama (NII)
  • Kosuke Tanabe (NIMS)
  • Yasuyuki Minamiyama (NII)
  • Masaharu Hayashi (NII)

H コミュニティ6/22(木)  14 : 00~15 : 30

H3
Collaboration on Open Data Activities in Asia and Oceania within Global Developing Society

金尾 政紀(情報・システム研究機構)
Masaki Kanao(Research Organization of Information and Systems)


Based on the current streams of Open Science, this session provides an overview of information on the topics involving Open Data activities in Asia and Oceania among global developing societies.

Speakers List: (each talk; 10 min.)

  • Johnathan Kool (Australian Antarctic Data Center)
    "New technologies and emerging opportunities in data management"
  • Juanle Wang (Institute of Geographic Sciences and Natural Resources Research, China Academy of Science)
    "An open science infrastructure: Disaster Risk Reduction Knowledge Service"
  • Jung-Ho Um (Korea Institute of Science and Technology Information)
    "KISTI’s research data management platform; DataON"
  • Pei-shan Liao (Research Center for Humanities and Social Sciences, Academia Sinica)
    "Enhancing Social Science Research in Asia: An Introduction to SRDA and NASSDA"
  • Noorsaadah Abd Rahman (Malaysian Open Science Alliance)
    "Open Science in Malaysia"
  • Chandra Shekhar Roy (Bangladesh Bureau of Statistics)
    "Open Government Data (OGD) at NSO"

Following short presentations by each speaker from individual centers/organizations from Australia, China, India, South Korea and other countries, the convener (Dr. Kanao) facilitates a panel discussion. The main topics on the panel discussion are as follows.

Panel discussion: (30 min.)

  • What kind of scientific data can be shared under the FAIR Principles based on the existing platforms among the Asian and Oceania community?
  • How to share available sophisticated technologies for creating and opening data developed by individual centers/organizations?
  • Exchange information on the practical problems in opening data in the Asia and Oceania community and propose realistic solutions under the strategy/regulations within the global society.

I 個人発表セッション

I 個人発表セッション6/21(水)  10 : 00~11 : 30

I1
個人発表セッション

河合 将志(国立情報学研究所)
Masashi Kawai(National Institute of Informatics)


  • 小財 正義(PEDSC/ROIS-DS)
    「AMIDER: 極域科学を中心とした分野横断型データカタログ」
      → 発表資料
  • 入山 浩一(東京大学)
    「SSJデータアーカイブにおけるシステムの開発と成果」
  • 高津 佳宏(海洋研究開発機構)
    「JAMSTECにおけるオープンサイエンスへの取組み:クルーズレポートへのDOI付与について」
  • 中西 秀哉(核融合科学研究所)
    「核融合実験データ数千万件のオープンサイエンスに向けた取り組み」
  • 長塚 隆(鶴見大学)
    「国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)におけるアクセス制限について」
  • Yvonne Campfens(OA Switchboard)
    「OA Switchboard: OA出版プロセスにおけるコミュニケーション簡素化を実現するオープン基盤」

J 懇親会

J 懇親会6/23(金) 20 : 00~

懇親会及びオンサイト会場(6/23)のお知らせ


JOSS2023では6/23(金) 20:00より懇親会を実施します。会場は国立情報学研究所近くで、立食形式です。(お申し込みの方には改めてご案内いたします。)会費は一人当たり4000円です。ぜひ、ご参加ください。

※参加をご希望の方はJOSS2023の登録時に参加希望をお選びください。

また、6/23(金)は国立情報学研究所の会議室でセッションを中継します。懇親会参加の方はこの会議室からセッションに参加することができます。