- トップ
- セッション詳細 5月27日(月)
SESSION
セッション詳細
- 5月27日(月)
- 5月28日(火)
市民科学関連
市民科学関連10:15~11:45 特別会議室(1F)
B1
地域に現存する文化財の継承とオープンな情報資源化に向けた取り組み
堀井 洋(学術資源リポジトリ協議会 代表理事・合同会社AMANE 代表社員)
日本国内には、多種多様な歴史資料・文化財が現存し、それらは重要な学術研究資源としてのみではなく、社会的な振興・発展に資する文化資源しても注目されている。
しかしながら、地域の少子高齢化・過疎化が進み、かつ社会に対する積極的な情報公開が求められる近年においては、それら文化財の保存・整理・継承についても、デジタルアーカイブと一体となった新しい概念および手法の確立が必要である。本セッションでは、オープンサイエンスに貢献する文化財の継承・情報資源化について、現状と課題の共有と今後の展望について議論を深めたい。
- 堀井 洋(合同会社AMANE)
- 後藤 真(国立歴史民俗博物館)
- 高田 良宏(金沢大学)
- 松岡 弘之(尼崎市立地域研究史料館)
- 山内 利秋 (九州保健福祉大学)
市民科学関連12 : 45~14 : 15 特別会議室(1F)
B2
非アカデミア駆動型研究の潮流と可能性
Trends and Potentialities of Non-Academic Driven Research
湯村 翼(情報通信研究機構)
これまで人文学や天文学といった分野で在野の研究者が活躍してきた。近年では、専門的な情報へのアクセスが容易になったことや機材の価格低下により、研究活動におけるアカデミアと非アカデミアの障壁がさらに薄まりつつある。注目すべき潮流に、Maker Faireのような趣味の作品を披露する展示会やハッカソン等の開発イベントがあげられる。これらは研究活動として行っているわけではないが、その作品の中には工学や情報科学に関する新たな知見を含むものも多い。アカデミアの研究では、研究成果のアーカイブ手段は論文である。しかし、非アカデミアの作品は論文として残らないため、知見を引き継ぐことが難しい。その一方、非アカデミアの作品は動画やブログで公開するという、論文とは異なるアーカイブ手段を確立している。動画やブログは多くの人が簡単にアクセスすることができるため、アカデミアが既存のアーカイブの仕組みをアップデートするにあたって参考となる可能性もある。本セッションでは、アカデミックな学会や研究会の外で、研究に相当するような活動がどのように起こり、それらが今後どう進化していくのか、アカデミアと非アカデミアの融合は可能なのか、または融合すべきではないのか等、さまざまな観点で議論する。
- 話題提供
- 湯村 翼(情報通信研究機構 研究員)
- 伴野 智樹(一般社団法人MA 理事)
- 渡邊 恵太(明治大学 准教授)
- 加藤 淳(産業技術総合研究所 主任研究員・アーチ株式会社 技術顧問)
- ディスカッション
市民科学関連14:30~16:00 特別会議室(1F)
B3
科学×市民×実証実験~未来社会の共創に向けて
Co-creation experiment by scientist and citizen for the future
片平 圭貴(日本科学未来館)
Yoshitaka Katahira(National Museum of Emerging Science and Innovation)
オープンサイエンスは、多様なステークホルダーが関わりながら共創する科学研究の進め方である。このセッションでは、地域社会と密接に関わり実験を進める研究者に加えて、市民の意見を研究に取り入れる場をつくり様々な研究者を受け入れる科学館、企業や市民を幅広く巻き込み社会実装を目指す自治体の取り組みを紹介する。
市民との取り組みから生まれる思わぬ効果や課題を共有することで、これから実証実験に携わる研究者、大学、企業、自治体が、未来社会を市民と共創するきっかけを提供する。
Open science is the co-creation movement to conduct scientific research that involves various stakeholders. In this session, a researcher, a science museum, and a local government will introduce their wonderful examples of co-creation experiments. Based on these cases and effects, we will discuss with the audience the ideal, future co-creation experiments.
- ファシリテーター:
谷 明洋(オンデザインパートナーズ) - パネリスト:
- 原田 悦子(筑波大学 人間系 心理学域 教授/みんなの使いやすさラボ 代表)
- 関口 昌幸(横浜市 政策局 共創推進課 担当係長)
- 片平 圭貴(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
図書館・大学関連
図書館・大学関連12 : 45~14 : 15 中会議場A(2F)
C1
国立国会図書館をめぐるデータオープン化の現状と展望~データの利活用促進に向けた取組
Current status and prospects of opening data of the National Diet Library - Efforts to promote data utilization -
高品 盛也(国立国会図書館 電子情報部 電子情報流通課長)
Seiya Takashina(National Diet Library)
平成31年4月に開始した国立国会図書館の書誌データのオープン化の動向をご紹介するとともに、オープン化したデータの活用事例とオープン化することによる今後の活用の可能性を、DOI付与、提供するAPIを使った利活用方法、IIIFの活用事例などを交えて紹介する。あわせて、2月に試験版を公開した日本の各機関の資料/収蔵品データベースを分野横断的に検索できる国のポータルサイト「ジャパンサーチ」について、利活用への取組について紹介し、最後に、登壇者を交え今後のメタデータ流通や利活用の可能性について議論する。
In this session, the National Diet Library will introduce its efforts in the opening of bibliographic data, which started from April 2019. Speakers will also focus on the use cases and future prospects of open data, while introducing DOI registration, utilization of API and examples of IIIF usage. Additionally, we will introduce our efforts for facilitating the use of the "Japan Search," a portal site which enables cross-sectoral search of materials/collections from databases throughout Japan and released its beta version in February 2019. To sum up the session, we will hold a discussion on the future possibility of metadata circulation and utilization.
政策・ポリシー関連
政策・ポリシー関連10:15~11:45 一橋講堂(2F)
F1
オープンサイエンス政策と研究データ利活用のベストプラクティス
Open Science Policy and Best Practice of Research Data Utilization
林 和弘(文部科学省科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター 上席研究官)
オープンサイエンスはデジタルネイティブな社会に向け未だ黎明期にあるといえるが、研究データの利活用という文脈では日本でも統合イノベーション戦略等の政策が策定され、研究者および研究者コミュニティでも自発的な取組が進んでいる。本セッションでは、昨年に引き続いてオープンサイエンス政策の最新状況をトップダウン的に共有し、また、今回研究データを利活用することで新たな可能性を見いだしている例をボトムアップ的に挙げて、その現状と課題および、関連ステークホルダーが必要なアクションについて議論する。
- 10:15 - 趣旨説明 5分
- 10:20 - 赤池 伸一(内閣府)
「オープンサイエンスと研究データ利活用政策の最新状況」 - 10:35 - 福田 和代(JAMSTEC)
「JAMSTECのデータポリシー、データマネジメントとベストプラクティス」 - 10:50 - 山中 節子、西岡 千文(京都大学)
「JPCOARの活動と図書館の可能性」 - 11:05 - Anders Karlsson(Elsevier)
「オープンサイエンスパラダイムを見通す海外事例紹介」 - 11:20 - ディスカッション(モデレーター:林 和弘(NISTEP))
- 11:45 終了
総合関連
G1
研究活動の新たな常識としてのデータ引用の実現に向けて
Promotion of data citation: As a common procedure in research activity
能勢 正仁(名古屋大学 宇宙地球環境研究所 電磁気圏研究部 准教授)
Masahito Nosé(Institute for Space-Earth Environmental Research, Nagoya University)
昨年度のJOSS2018におけるセッションでは、出版社ではすでに先を見据えて、データ引用についてのポリシー策定や標準化を進めていることが明らかになった。そこで、今回はデータ引用に焦点を当て、それが広く研究活動の常識および研究文化の一つとなっていくためにはどのような取り組みが必要なのかについて、講演・議論を行う。なお、このセッションは、2018年12月に研究データ利活用協議会(RDUF)の下に設置された「リサーチデータサイテーション(Research Data Citation)」小委員会の活動報告の一環として開催する。
The similar session in JOSS2018 revealed that publishers already start making policy and standardization for data citation. Thus, in this year, this session focuses on data citation and discusses what kind of efforts are needed to promote it as a common sense or a culture in research activities. This session is also held as a part of activities of “Research Data Citation” subcommittee which was recently established under Research Data Utlization Forum (RDUF).
- 12:45 - 12:50 能勢 正仁(名古屋大学)
趣旨説明
→ 発表資料 - 12:50 - 13:05 大場 郁子(Springer Nature)
「データ引用の現状とこれまでの進展」
→ 発表資料 - 13:05 - 13:20 池内 有為(文教大学)
「学術雑誌のデータ公開ポリシー:経年変化とデータ引用ポリシーの状況」
→ 発表資料 - 13:20 - 13:35 野村 紀匡(Clarivate Analytics)
「学術論文におけるデータ引用の現状」
→ 発表資料 - 13:35 - 13:50 片岡 朋子(お茶の水女子大学)
「JPCOARスキーマが支えるデータ引用」
→ 発表資料 - 13:50 - 14:05 大向 一輝(国立情報学研究所)
「研究データディスカバリーにおける引用情報の利活用」
→ 発表資料 - 14:05 - 14:15 質疑応答・まとめ
G2
研究データのライセンス表示ガイドラインの実践に向けて
Toward the practice of implementation guidelines for research data licensing
南山 泰之(東京財団 政策研究所)
研究データ利活用協議会(RDUF)の下に設置された「研究データのライセンス検討プロジェクト」小委員会では、2019年3月に研究データに付与する適切な利用条件を選択するためのガイドライン案を策定した。本セッションでは、ガイドライン案の策定に当たっての議論を紹介するとともに、多様な背景を持つ各機関での利用に耐えうるかどうか、機関のデータ管理に携わる方々から意見をいただく。さらに、研究者個人とデータ管理者を繋ぐための窓口担当者(機関内、機関外)を加え、会場も交えて改善、実装に向けたディスカッションを行う。
The Research Data License Project Subcommittee, established under the Research Data Utilization Forum (RDUF), proposed guidelines for selecting appropriate terms of use for research data in March 2019. In this session, the Subcommittee introduces the discussion up to make this draft. And, to review this draft from daily practice, some of the data managers show their practice regarding research data management especially licensing research data. Finally, we provide an opportunity to discuss the setting appropriate usage conditions for research data among participants.
- 全体説明
→ 発表資料 - 話題提供
- コメント
- 上島 邦彦(株式会社 日本データ取引所)
- ディスカッション
G3
Understanding the data sharing practices of researchers in Japan, China, and globally(※逐次通訳付)
イアン・ヒリナスキエヴィッチ(Springer Nature)
Iain Hrynaszkiewicz(Springer Nature)
(このセッションは英語から日本語への逐次通訳が提供されます)
研究データ共有についてのグローバルな議論の高まりを背景に、研究者のデータ共有に対する意見や、その手法・実践についての大規模調査が行われるようになっています。
今後、データ共有に関する様々な取り組みを進めるに当たっては、研究現場におけるデータ共有の実態を正しく理解する必要があり、その観点からこうした調査は非常に重要な意味を持っています。本セッションでは、こうした大規模調査の実施者を中心に学術出版社、ファンド機関、研究者等のステークホルダーが集まり、調査結果を共有すると共に、それぞれの視点における新たな発見や示唆について議論します。
SESSION BLURB:
Numerous large surveys have gathered information on researchers' opinions about data sharing and their practical approaches to data sharing. A panel of scholarly publishers, funding agencies and academic researchers who have conducted and analysed these surveys will present their findings and discuss the implications.
発表スライド:
https://doi.org/10.6084/m9.figshare.9448592
SPEAKERS / 登壇者:
- "Five essential factors for data sharing"
Iain Hrynaszkiewicz (Head of Data Publishing, Springer Nature)
イアン・ヒリナスキエヴィッチ(シュプリンガーネイチャー Head of Data Publishing) - "The growing global trend of open data policy"
Mark Hahnel (CEO, Founder, Figshare)
マーク・ハーネル(figshare 創設者およびCEO) - "Generation of gene expression database for global data sharing"
Tomomi Shimogori (Team Leader, Molecular Mechanisms of Brain Development, RIKEN Brain Science Institute)
下郡 智美(理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳発達分子メカニズム研究チーム チームリーダー) - "Implementing policies to enable global data sharing – Experiences from Taylor & Francis"
Ken Kimlicka (Journals Publisher, Taylor and Francis)
キムリカ 研(Taylor & Francis Group 編集部 出版担当者)
まとめセッション
まとめセッション16:30~18:00 一橋講堂(2F)
A1
1日目ラップアップセッション
司会:武田 英明(国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 教授)
パネル形式で、1セッション3分程度でまとめ発表を行います。